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ICRA2019出展ロボットが現地TV Newsで紹介
世界最大の国際ロボット学会 IEEE International Conference on Robotics and Automation (ICRA 2019)がカナダ・モントリオールにて5月20日から24日まで開催されました。AMOEBA ENERGYはスタートアップブースに出展し、ソフトロボットが急傾斜の階段(ハシゴ)を昇降する様子のデモンストレーションを行うとともに、このロボットにより拓かれる家庭や物流における宅配や搬送の自動化などを含めた将来のビジネスモデルを展望しました。
これまで、ロボットが段差や階段を乗り越えるタスクを行うには、そのための高度な制御や特殊な機構を導入する必要があり、開発・販売コストの上昇を招いていました。このたびAMOEBA ENERGYは、柔らかいスポンジ(発泡ゴム)でできた足回りをクローラの接地面に導入するだけで、このタスクを容易に実現できることを示しました。この素材は、自動車のドアやエアコンなどの隙間を埋め、気密性を高める防塵スポンジ(シーラー)として利用されてきました。それをロボットの接地面に導入する発想は、これまでにない斬新なものです。スポンジは、接地形状を自在に変えることで摩擦力を高め、フラットではないイレギュラーな地面の踏破を可能にします。また、着地の衝撃を吸収できるため、ロボット本体や床面を傷つけず保護する役割も果たします。この新しいアプローチは、目標タスクを低コストで実現するクレバーなアイデアであると、多くのロボット研究者から高い評価と共感を得ることができました。
私たちの新しいソフトロボットには、多くの人々が驚きとともに強い関心を示し、その用途やビジネスの方向性について、多くの貴重な情報を交換させていただくことができました。私たちがこれまで気づかなかったニーズの存在や、ソフトロボットがもつ学問的・技術的広がりの大きさを知ることができ、大変有益なブース出展となりました。会場で人気を博したAMOEBA ENERGYのロボットは、カナダ最大の民放テレビ局 CTV のニュースにも取り上げられ、そのインパクトの大きさをうかがわせるものでした。